落ち着きのある京町屋の風情を。
リビングに入ると内障子から漏れる陽射しが、町屋の風情を醸し出しています。
若い頃には好きだった南面からの明るい陽射しは、今の私には少しまぶしすぎるし、しっとりとした部屋のしつらえには不似合い。そこで窓には内障子を設け、燦々と差し込む光をほどよく和らげました。
格子に差し込む障子には、耐久性がありながら障子紙と見間違うほどの質感を持つワーロン紙をチョイス。単なるアクリル板ではなく、和紙のような表情を醸し出します。
玄関は京町屋の風情が感じられる土間のようにしつらえて、ゆったりと。
飛び石をイメージした瓦タイルの床に、シューズクローゼットからもれる灯りが広がり、落ち着いた雰囲気をつくりだしています。
マンションの玄関の常識をくつがえすような開放感と心地よさ。
仕事から帰ってきて、玄関ドアを開けた時にほっと一息つける。
ちょっとしたゆとりがもたらす、かけがえのないひとときになりました。
昼の淡い陽射し、夜の間接照明の柔らかい灯り。
それぞれを受け止め、趣のある空間に仕上げているのが壁に施した麻入りの白色の和紙。
このマンションリフォームのポイントは大胆な間取り変更とこだわりの素材と色選び。
自然素材の趣深い風合いが光の表情とあいまって、マンションの中とは思えない上品な色香が漂う大人の空間に。
浴衣を着て、はんなりと。そんな楽しみが暮らしに溶け込む。
無二建築設計事務所ならでは感性で、丁寧にこだわって創り上げた上質なマンションリフォームをお届けします。